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ブラジル州旗に見る不思議 (第7回)パラ州旗

執筆者:西岡 勝樹 氏 日本旗章学協会会員

1-1. パラ州概況

はじめに

第7回はパラ州旗を紹介する。  

1. パラ州旗

1-1. パラ州概況

  1.州都        Belém     paraense 2.2018年人口予測   8.513.497 pessoas 3.2010年国勢調査人口 7.581.051 pessoas パラ州はブラジル連邦州の中では二番目の大きさを誇り、北部州では人口が一番多く、豊かな州である。スリナム、ガイアナと国境を接し、大西洋に面している。 144市町村を有し、州都はベレン。 パラの名前の由来はインディオに由来し、ツピ語で「海」を意味する。

1-2. パラ州旗の由来

  パラ州旗は1890年6月3日制定。しかし、共和国宣言の少し前にパラ州共和クラブのシンボル であった。州旗制定の約2ヶ月前にベレン市の市旗として制定された。州旗認定までには数々の困難を伴っていた。 アウグスト・モンテネグロ州知事はブラジル国旗とともに全国州国旗をはためかせるべきとして主張した。 パラ州共和クラブを代表し、パラ州旗に影響を与えたこの旗は3分割された赤、白、赤である。 白帯には5角形の青い星を配している。 現州旗はオリジナルデザインを思い起こさせる、赤の下地にカントン上部右から左下部にかけて斜めの白い帯を配する。両端に二つの赤色の三角形を配する図案である。白い帯の真ん中には青色の五つ星を配置する。

1-3. パラ州旗の根拠法

  パラ共和派クラブはパラ州共和制実現のために軍を招集した。そのクラブはその旗を招集し、1889年11月16日共和宣言を行った。その旗が最初に翻ったのはその時であった。 翌年、1890年4月10日州評議会にて、その議長の提案が採決された。アルツール・インディオはベレン市旗として共和クラブの旗を採用した。 1898年6月3日、州議員 イジ-ノ・アマナジャスは州議会に共和派の伝統的なシンボルがパラ州州旗にすべきことを提案し、満場一致で採択された。 その内容は下記:パラ州議会は下記を宣言する。 第一条 共和宣言の前、パラ共和クラブのそれとは区別するパラ州州旗として認定される。 1890年4月10日市旗として採択された。 現州旗はオリジナル旗を思い起こさせる。赤の下地にカントン部左上部から右下部へ斜めの白帯が通る。すわなち二つの赤い三角形を配する。帯の上下に位置する。白帯の中央に青色の五角形の星を配する。オリジナルの州旗の形象は白の帯は黄道帯を表し、または赤道もしくはアマゾン川をも連想させる。星についてはおとめ座に属するEspiga(おとめ座の一等星)を表す。 つまり、国旗におけるパラ州は「秩序と進歩」の白帯の上に位置する一つの星Espiga、まさにその星を表している。

 
 
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